白が好き

白くて爽やかな人たちについてつらつらと。

ピンクとグレー

読みました。シゲの処女作。
感想を残しておきます。(感想というよりは印象かな?)


※ネタばれ?ありです

最初は、「ああ、シゲっぽい文章だなー」って思って読んでんですが、それは最初だけで後はそういうこと頭から抜けて読めました。



内容に関しては、どちらかと言うと苦手でした。いや・・・苦手とも何か違うんですが。
昔何かあってトラウマでもあるのか何なのか自分でもわからないんですが、ピングレのラストのように狂気じみたものに対して、心のどこかが拒絶反応示すんですよねえ。。。それは映画とか音楽とか漫画とか、どんな表現にも当てはまるんですが。内容だけに限らず声とか絵柄とか風景に関しても。(これは自分の主観での判断なので「どんなもの」っていうのがうまく言い表せないんですけど。)


かといってそれを全て避けているわけではなくて。そういう作品に限って、触れた後に記憶から消えてくれないんですよねえ・・・(笑)だからきっとピングレもそういう作品になるんだろうなって思います。私の中では、昔読んだ恩田陸さんの「光の帝国 常野物語」っていう小説と似たような後味です。結構前に1回読んだだけなので内容もほとんど覚えてないんですが、この小説も後半になるにしたがって、例のごとく拒否反応示しつつも最後まで読むことがやめられず(でも2回目は読めなかったので、内容が記憶にないw)、今でも強烈に印象に残ってる作品です。


だから、そんな作品を書くことが出来るシゲアキ、すごいなあと単純に思いました。ただの小説に対する興味とか好きだって感情だけで書いたってわけじゃないというか、きちんと勉強して考えて考えて書いたんだなあってすごく伝わってきて、読み終わった後、本の感想とは別に、じーんとしました。そしてすごく誇らしかったです。



それは構成からも伝わってきた!時系列入れ替えてある構成すごく好きです。すごく読みやすく引きこまれました。あとは、各章のタイトルの付け方も。変に凝りすぎてなくていいなあって思いました。かといってタイトルだけで内容が分かるというわけでもなく、絶妙。


出版にあたってのTV、雑誌、ラジオ出演をいくつか見聞きしましたが、シゲの作品やファンやNEWSに対する真っ直ぐな気持ちが伝わってきて、よりシゲのことを好きになれました。本当に本当にかっこいいなって思いました。過去にないくらい(笑)
自分のやりたいこと、やるべきことをやってる人ってあんなにかっこよく見えるんですね。憧れるわあ。。。



そして、読んでる最中はシゲの文章だって心からなくなってたから考えなかったけど、全て同じではないにしても、シゲも今までにああいう経験をしてきたんだろうなって改めて考えたら、シゲ自身やアイドル(芸能人)に対する見方が変わってきますね。考えれば考えるほどいろんな見方が出来ておもしろいなあ。シゲもインタビューで、りばちゃんもごっちも自分自身。みたいなこと言ってたしね。小説の中の感情がすべてではもちろんないけど、こういう感情をシゲももってるんだなって思って、親近感沸いてますます応援したくなりました!





残念だなあって思ったのは、自分が、小説の舞台となっている場所に関して土地勘がなさすぎて具体的にイメージ出来ないことかな。具体的にある場所だってわかってるから、それを頭の中に思い浮かべたいけど、いかんせん田舎者なので(笑)、ほとんどイメージ出来ないんですよねえ・・・wwそれがもどかしくてもどかしくて。自分が残念w